気がつけばしからば

モノだけじゃなく、経験もシェアしよう!ということで、自分が経験したことの中から気づいたエッセンスを綴ります

思想家と宗教家の違いとは?

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先日、山奥に居を構えている陶芸家の先生と話す機会がありました。初めは「月の満ち欠けによって全く違うものができる」という話だったのですが、次第に「人間とは-」「生命とは-」「宇宙とは-」という話になり、最後は「森羅万象は宇宙から出で、宇宙に戻る」という話にまで発展しました。

私は「思想家だなー」と感じると同時に、「宗教家と思想家はなにが違うのだろう」と思ったので、調べてみました。

 

私の認識は、宗教家も思想家も『思想』というものを研究・探究する者であるが、宗教家は思想家の上位クラス、すなわち、思想を突き詰めた者が悟りを開いて宗教家になるというものでした。

ポケモンで言うと、“10まんボルト”を覚えたピカチュウが“かみなりのいし”でライチュウに進化するようなもの。(えっと、わかりにくいですよね。ライチュウはピカチュウの進化形で、同レベルのピカチュウよりも各種能力値が高いのですが、いかんせん技を覚えません。そして、進化は経験値によるレベルの上昇ではなく、“かみなりのいし”というアイテムを使用することでのみ実現できます。なので、私が現役プレーヤーだったころ(20年前)は、ピカチュウをレベルアップして雷系最強技の“10まんボルト”を覚えたのち、“かみなりのいし”でライチュウに進化させるというのが常套手段でした)

つまり何が言いたいのかというと、思想家は先人が遺した様々な思想を研究し、経験値を積み上げることで、ある答えに辿り着くことができますが、上位の宗教家になるには、“かみなりのいし”つまり天啓を得ることが必要であるということが、私の思想家と宗教家についての認識でした。

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蛇足が過ぎました。本題に戻ります。

まず、「思想ってなんなの?」というところから確認しましょう。

Wikipediaから引用しますと、思想とは、

自分が感じ思考できるものごとについて抱く、あるまとまった考えのこと

ということのようです。

自分が感じたり考えたりしたことを、他者に伝わるように一般化し、わかりやすくしたもの

と言い換えられるでしょうか。

 

次に、宗教家・思想家について。

Wikipediaにはこう書いてあります。

◆宗教家

特定の宗教に深く通じ、その研究や普及活動に従事する者

◆思想家

様々な思想・考えに関する問題を研究し、学び、考察し、熟考し、あるいは問うて答えるために、自分の知性を使おうと試みる人

 

宗教家と思想家の違いは、以下の点にあるようです。

『特定の』宗教-『様々な』思想

『普及活動に従事する』-『自分の知性を使おうと試みる』

 

すなわち、

宗教家は、自身が信仰する宗教の教え(≒思想)を普及する者

思想家は、(先人が遺した)様々な思想について考え、答えを知ろうとする者

ということらしいです。

 

なるほど。

自分の認識とは違い、宗教家は、何も様々な思想を研究して自分なりの答えを見つけ、悟りを開いてライチュウになる必要はなく、既存の宗教を研究し普及するだけでよいみたいです。思想家についても、ライチュウを目指す必要はなく、ただひたすら先人が遺した思想をなぞり、解釈し、答えを導くこと自体を目的としているようです。

 

なんとなく思想家と宗教家の違いがわかりました。

極端に簡素化すると、こういうことでしょうか。

思想家:AはA’と言ってるし、BはB’と言ってるけど、その真理はZだと私は思う。

宗教家:AがA’と言っているとおり、真理はA’だと私は思う。あなたもそう思うでしょ?

 

たぶんどちらも自称なので、結局、名乗る本人の解釈次第かもしれませんね。