イボ痔について、僕が知っていることを話そうと思う(導入編)
昨年の年末、イボ痔切り取り手術をしました。
一体なんだこの書き出しは、と我ながら思うところではありますが、実際手術をしてみて色々わかったことがありますので、そのあたりを詳しく、イボ痔切り取り手術の実情についてみなさんにご説明したく思います。(この記事では、【導入編】として痔の特性と手術に至った経緯をついて書いていきます。【手術編】、【入院編】は別の記事にて。)
さて。
まずみなさんにお伝えしたいのは、
1.日本人の3人に1人が痔の保持者であること
2.痔には痛くないものもある
ということです。
例えば、街なかでパッと目についた3人のうち、誰か一人は痔を保持して生きている「ジーホルダー」だという事実。周りを見渡してみて、目に飛び込んできたのが、スカジャン着たおっさんだろうが美人OLだろうがパーソナルデータが全く推測できない人種の方だろうが関係なく、このうちの少なくとも1人はジーホルダーとして生きている可能性があるのです。
もしかすると、あなた自身が3人に1人のジーホルダーかもしれません。「いやいやわたしは違いますけど」と思われるかもしれませんが、痔には痛みを伴わないものもあるのです。
痔は大きく分けると、①イボ痔(痔核)②キレ痔(裂肛)③アナ痔(痔瘻)の3種類がありますが、①イボ痔は血管が腫れているだけなので、相当進行しないと痛みがないのが特徴です。
②キレ痔は肛門が裂けるので痛い、③アナ痔は腸に穴が空いてるので痛いのですが、イボ痔は肛門の収容能力を超えるほど血管がマックスに腫れあがり、常に外に露出して下着に擦れるほどに成長しないと痛みは感じません。
僕は完全に「あなたジーホルダーかもしれないよ」と言われても「いやいやわたしは違いますけど」と言ってたタイプの人間でした。
しかし、ある日突然、いつも通り便器に座って挨拶がわりに屁をこくと、便器が真っ赤に染まったのです。
真っ赤というか、ワインレッドに近い感じの「おいおい、トイレにロゼ流したの誰だよ!」という感じの色でした。
痛みゼロ。なのに、便器は赤く染まっている。めっちゃ恐怖でした。
痔は痛いものと思っていたので、「大腸炎かも...」と急いで病院にいったのですが、医者に告げられたのは
「あー、イボ痔だね」と。
それはもうあっさりと。
そして
「すぐ切った方がいいレベルまで成長してますけど、どうします?」
と、突然わりと大きめの決断を迫られました。
自分は痔なんだという衝撃と、それがすでにやばいほど成長しているという事実、そしてそれを切るかどうかこの場で判断しないといけないがゆえの混乱。あまりのストレスに、痔になりそうでした。
これが昨年の夏の話。
手術後は急な出血に備えて、2週間の入院が必要らしく、さすがにいきなり2週間も仕事を休むわけにはいかないので、年末年始の長期休暇を利用して手術に臨むことになったのでした。
ちなみにイボ痔切り取り手術というのは僕が勝手に言っているだけで、正式には『痔核根治手術』といいます。
イボ痔、すなわち痔の核を根元からごっそり取り去って治療していきましょう、という手術です。
というわけで、導入編はここまで。
次回は手術編になります。
果たして無事生還できるのか!?
お楽しみに。