気がつけばしからば

モノだけじゃなく、経験もシェアしよう!ということで、自分が経験したことの中から気づいたエッセンスを綴ります

年始にはしゃぎすぎたあなたにおすすめ!ゆったり読める小説3選

ゆったり読書

明けましておめでとうございます。

皆様、良いお正月を過ごされましたでしょうか?

「年末年始はしゃぎ過ぎたからしばらく本でも読んで大人しく過ごそうかな」という方のために、【コメディ】【ホラー】【恋愛】の各ジャンルから絶対ハズさない小説を1つずつ紹介します。有意義な読書ライフの足しになれば。

 

1. ドミノ/恩田陸

1億円の契約を成立させようと東京駅を走り回るOLが他人の紙袋を間違えて持って行ってしまったことをきっかけに、たまたま東京駅に居あわせたじいさんや映画監督、テロリストら総勢27人を巻き込んでドタバタするうちに、ドミノ倒しのごとく大事件に発展してゆくノンストップ風桶コメディ(風が吹けば桶屋が儲かる)。

これより面白いコメディを読んだことがない。読み終わってトイレから戻ってきたらまた最初から読み始めてしまうほどの中毒性。読後3日は脳内再生で楽しめます。

 

2.天使の囀り/貴志祐介

序盤から、アマゾン調査隊に参加した者たちが「天使の囀りが聞こえる!」と言い残して次々にハイテンションで自殺してゆくという超展開。

ホラー小説だけど、幽霊や常軌を逸した人間による「うわぁ出た!!!」というタイプのホラーではなく、実際に我が身にも起こり得てゾッとする「うっわ、怖っ...」というタイプの、非怪物系ホラー。情景描写がめちゃくちゃ上手いので、飛び抜けて想像力が豊かでない人でも、読後3日は凄惨な場面が脳裏に浮かぶことうけあいです。

 

3.ブルータワー/石田衣良

200年後の世界にタイムスリップした男が、愛した女性を救うために命を賭して闘うSF恋愛小説。

これだけ書くと全く面白くなさそうだけど、そこは石田衣良、男くさい男を描きつつ、奇抜な設定のうえを滑らすように物語を展開しています。

特に終盤のホテルの場面は秀逸。身近に受験を控えている学生さんがいる方、自身が受験生の身である方はこの主人公が実践した暗記方法を試してみてください。膨大な量の事柄も読後3日は鮮明に思い出せることでしょう。

 

 

どれも徹夜で一気読みした(高校生当時)ものなので、少なくとも「こんなくそ小説読ますんじゃねーよ」ということにはならないと思います。

10年前に読んだきり再読してないので記憶に誤りがあるかもしれませんが、大まかなストーリーは間違ってないはずです。

宜しければ是非。

 

■補足

ドミノの初版が出版された2001年にはまだJPタワーはなく、あの建物は東京中央郵便局として登場します。東京駅構内の作りも現在とは若干違っているので、そのあたりも楽しめる要素かなと思います。